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鬱病の原因は1つではない。私が鬱病になった理由

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こんにちはNe子です。

鬱病の原因って何だと思いますか?

「いじめにあったから」
「会社の人間関係が悪かったから」
「信用していた人に裏切られたから」

このような出来事1つが鬱病になる原因だと思っている人が私の周りには多くいたように感じます。今回は私が鬱病になった原因について自己分析していきたいと思います。

機能不全家族で「家族愛」というのが分からない

私の育った家はいわゆる「機能不全家庭」
酒、たばこ、不倫、ギャンブル、借金、暴力をコンプリートした父。
途中までは少しはまともだったのかもしれないど、最終的にはパチンコと男優先の母。
金属バットや包丁を出すような夫婦喧嘩で離婚。ご近所さんに警察を呼ばれることもあり私と弟はいつも号泣していました。当時自宅だったアパートは家賃の滞納が原因で強制退去。

この両親にとって金のかかる子供は不要なのだと思ったし、自分の男と女の方が大切なのだと感じ、家庭に自分の居場所などないと思っていました。

でも、当時は毎日友人に会える「学校」という居場所があったことで私のメンタルはなんとかもっていたのだと思います。

②貧困大学生活で「頑張ること」に疲れ始める

高校生頃から母は自分の男の家に住むようになり、大学生からはアルバイトで自分の生活費を稼ぎながら奨学金を借りて学校へ通います。

当然、毎月カツカツの生活でしたが将来の為と思って頑張ろうと思いました。
周りはおしゃれをしたり、スタバで勉強したりと楽しそうな大学ライフを送る中、自分は学校とバイトの往復で休日もほとんど無しの生活。働いても、働いてもみんなのような生活ができず、頑張ることに疲れ始めたのはこの頃だったと思います。

大学時代に私のメンタルの支えになっていたのが「バイト先」
類は友を呼ぶというのか、なぜか訳ありの人が多く、みんな一生懸命働いていたので自分も頑張らねばと思えたことでなんとか乗り切りますが、すでにメンタルはギリギリの状態だったと思います。

③就職先の人間関係が悪く「居場所」を失う

大学時代、資格試験の全国模試の成績が良かったことから学校推薦的な物で、いわゆる大手という所に就職。しかし、職場環境は最悪でした。

大声で喧嘩する両親を見て育った私にとって職場で癇癪を起す上司は、たとえ矛先が自分でなくても恐怖だったし、「ニコニコしてるのがうざい」など人格否定をされる事もあり、自分の存在意義に疑問を持つようになりました。

また、自分が非力だった事もあり休日も家で仕事をしたり、勉強したりとリフレッシュする時間はありません。仕事のできが悪いと「土・日になにやってたわけ?」といわれる事もあり「休日に休む=悪い事」と当時は本気で思っていました。

これまで、家庭という居場所は無くても学校やアルバイト先に自分を認めてくれる人がいたことで「自分は存在していてもいい」と思うことができたけれど「就職先」という新しい居場所の獲得に失敗した事で、私は「居場所」と「自分の存在意義」を失います。

それでも、いつか温かい家庭をもつのを夢見て頑張ろうと思い日々を過ごしていましたが、この頃には休日に「死」について考えるようになります。

④自分は家族にとっても不要な人間であると再確認する

自分の居場所を失い、頑張っても報われる事は無いのだと思う日が続き限界が近かった時。まだ仲が良かった頃の家族を思い出して、もしかして本気で助けを求めれば助けてくれるかもしれないと一瞬思います。この淡い期待が最後の砦でした。

しかし当時、発達障害があり自分で生活できない弟の処遇を面倒だといわんばかりに押し付け合う両親を目の当たりにし「自分は役立たずで必要ない人間、たとえ家族であってもそれは変わらない」と確信したことで、今まで保っていたメンタルは一機に崩壊しました。

鬱病の原因は1つではない

私の周りでは「職場でうまくいかなかったこと」が鬱病の原因だと思っている人が大半のように感じますが、個人的に職場での出来事はトリガーになっただけであって原因は1つではないと思っています。

「たったそれだけの事で鬱になるなんて心が弱いんだね」という人が時々いますが、これは直近の出来事だけが鬱病の原因だと思っているからではないかと思います。どんなに頑丈な物であっても複数の衝撃には耐えられないのと同じで、どんなに強靭なメンタルを持つ人でも永遠に耐えるぬくことはできないと私は思います。そういう意味ではだれでも鬱病になる可能性はあるのではないでしょうか?

どうか心無い言葉をかけるのだけは止めてあげてください。
今、現在も闘病中の方が一日でも早く回復できますように。